ダッシュ隊大阪

宮城県石巻 災害復興ボランティア”石巻ダッシュ”活動三日目

今日が活動の最終日です。
炊き出し班の心温まる朝食をいただいて、お昼の巨大玄米おにぎりと自家製の味噌玉を受け取って出発です。
専修大学のボランティアセンターで医療班を降ろして昨日と同じ場所へ到着です。

 
専修大学(ニュージーラントからの゙ボランティアテント     ボランティア出発前のミーティング

 
石巻総合運動公園の自衛隊キャンプ

車窓からの景色にも慣れてきてしまったようです。
地域によって被害状況が異なっているのが明確に分かります。
ダッシュ隊の入った地域(吉野町・湊町)はまだましな方なのではないだろうか?
この先のもっと海岸に近い所はどうなっているんだろうか?
ふと考えてしまいました。

 

 畑も泥を被っています。

 

いつものようにボランティアリーダーから作業依頼書を受け取って活動開始です。
今日は注意事項に追加が・・・・
昨日の強い余震の影響での注意と今日は大潮なので道路が冠水するかもしれないので少し早めに終わるようにと。
(大潮の件は後に連絡で大潮の時刻が遅い時間なので心配ないとの事でした)
本日の作業場所は県営住宅の泥出しです。う~ん、本来の活動内容だ!
2班11名編成で担当します。


泥出しに出発するダッシュ隊メンバー

湊小学校から女川街道を海岸に向かい赤十字看護専門学校の側です。
途中の道では瓦礫の中に車が折り重なっており、家と家の間には瓦礫が散乱してまだ片付いていません。

 

 

 

県営住宅は立派な鉄筋コンクリートの建物ですが、正面の庭は瓦礫の山です。
正面玄関のガラス戸も割れたままの状態です。
県営住宅のリーダー(役員)の方に連絡をし、今日の作業内容を確認しました。
最初、連絡した所少し温度差ありました。
それは、昨日と同じボランティアの人が入ると思っていたようです。
日々ボランティアのメンバーも入れ替わっている事等を説明してようやく納得してもらいました。
ボランティアを受け入れる側も初めての事なので混乱が生じているようです。
昨日のボランティアは正面玄関近くの庭のヘドロを綺麗にしたようです。
我々の担当は3か所です。正面玄関横のポンプ室周辺と1階の部屋です。
ふた手に別れて開始です。
私はポンプ室を担当。
元々は土の上に在るのですがその上に真っ黒なヘドロ、
その上に海の砂で層になっています。
おおよそですが、15㎝~最大で30㎝です。
まずは流れ込んだ大型のごみを撤去。
周りは金網で囲われているのに結構色々な物が流れ込んでます。
金網が一部破れていたのでそこからだろうか?
(木片・石・缶詰・ワイン・本・写真・食器・レコード・CD・ラジカセ等々生活用品が多かったです)
写真はつらいです。
捨てれないです。    一か所に集めておこう。
瓦礫置き場へ移動です。
1階の部屋のメンバーもせっせと部屋の中の本や布団を搬出しています。
いよいよ泥出し開始です。
ポンプ室とポンプの下は50㎝位のスペースなのと周りが金網なので動きが取りづらいです。
金網との隙間が一番狭い所では1mも無いです。スコップが使えない!!!!
屈んで頭を上げると”ゴツン・ガツン”ヘルメットが役立ってます。
泥をかき出して土嚢袋に入れ土嚢置き場への移動です。なぜか役割が自然に決まっています。
丁度その頃に県営住宅のリーダー(役員)が来られたので一部金網の扉の開放をお願いしました。
キーボックスを持って来て頂いたのですが、
「どれか分からない」「全部水没しているので開かないかも」
とにかくやってみましょう・・・ ヒットしました。
でも南京錠も水没しているのでなかなか開かない・・・
やった開いたぞ。
これで奥の方からの土嚢搬出は少しはスムーズになりそうです。
「お手数をお掛けしました」「いや、これ位は・・・」
途中で一旦休憩。

休憩中のメンバー


休憩中に見た虹?

今日は天気が良いので暑い。
作業服は止め、携帯電話もベルトから外し、動き易い服装に。
どうも防塵マスクをしていると息苦しい。
外すとマスクの中には水滴が。。。(汗?)
フィルターが目詰まりしているようですわ。
ペットボトルで洗いました。
ここではブルドーザーの如く、松宮さんがフルパワー炸裂です。
彼がいたおかげで早いです。 凄いパワーです。

1階の部屋チームは・・・苦労している様子です。
ここで少々トラブル発生です。
1階の部屋チームの一人が長靴ではなくスニーカーで来ていました。
きっと昨日がお寺だったので油断したのではないかな!
電話でボランティアキャンプへ連絡し長靴の借用を依頼しました。
とその時ボランティアリーダーが車で前を通過。
別の一人がダッシュで追いかけ、荷台に乗せてもらって長靴を取りに行きました。
(良かったね)
既にスニーカーは泥まみれになってましたが、以降の事を考えると長靴は必要なのです。
ここを休憩をはさんで午前中の早い時間ででポンプ室周りは完了です。
1階の部屋チームと合流して加勢です。
1階の部屋チームは玄関から搬出、泥出しをしていましたが、ベランダに回ってみるとそこから搬出した方が効率がよさそうだと判断。
割れて残っているガラスを外して、サッシを開ける事にしました。
レール部分の泥をかき出して半ば力任せで開放しました。
両方向からの作業で効率は上がる筈だ。
一気にスピードアップです。
和室の畳を搬出(水を含んだ畳は大変重くなっています)

昼食にする事に・・・・

県営住宅のリーダー(役員)さんから3階の集会室で休憩・食事をしてくださいと言われていました。
昨日の方もそうして頂いたのですが・・・・
しかし、我々は丁寧にお断りしました。
理由は簡単です、余りの身の回りの汚れで部屋や階段を汚したくなかったのです。
正面玄関の前でベースキャンプから持参した昼食を開始。
県営住宅のリーダー(役員)が降りて来られて、3階に用意していたおにぎりと缶ジュースを持って来られました。

「私たちは昼食は準備してますから気を使わないでください」
「お願いです食べてください」
「それでは遠慮なく頂きます」

何と言うか、まだ救援物資等で生活されている状態で、何故私達に・・・
ただ、断るり続けるのにも問題なのかも・・・・
ご厚意を受け入れる事も必要なのでは・・・・・
いづれにせよ、このお気持ちには頭が下がります。
自分が逆の立場だったらどうなのか?
いつ自分も助けられる立場になるか分からないのですが、それを受ける時には今の気持ちを忘れないようにしなければ。。。

さて、昼食が終わりしばし休息です。

私は、この休憩時間を使って女川街道を渡って川の方を見てみようと歩き始めました。
その時空に虹が出ていました。直線の虹でした、(少し不気味?)
女川街道を渡り西へ少し行くと”ダッシュ隊”に遭遇しました。
松厳寺に1班、その近くの集合住宅に1班です。
聞くところによると、別々ではありますが、両方共ボランティアに対して炊き出しを頂いたそうです。
どうして、こんなに皆さんは優しいんでしょうか? 涙が、涙が・・・・・!

湊町と川口町の境目となる地域ですが、川に近付くにつれて、地震・津波の被害が大きいと感じました。
古くからの木造の家が多かったようです。
阪神淡路と同様1階部分が潰れて2階だけになった家を多く見受けました。
それにプラスで津波の爪痕が見受けられます。(川の側だけに被害が大きい)

 
1階が潰れてしまった家屋           木造住宅は被害が大きいです


家の裏には大型業船が迫ってます

途中、自衛隊の給水サービスに出会いましたが、
やはり「ごくろうさま」と声を掛けてくれました。
こちらこそ「ごくろうさま」と返します。
幟を見ると航空自衛隊となっていました。

 

川の直ぐ側まで行きましたが、通信塔には瓦礫が付いています(この高さまで津波が来ていたんですね)
船が民家の上に、船首が家にめり込んでいる、トラックが千切れている。
そしてこの辺は水産倉庫や水産加工工場が建ち並んでいた筈の場所ですが・・・・
無い・無い・無い
跡形もない、残骸が一部残っている。(片付けられたのかも)
漁船は何か所でも陸に打ち上げられています。
そのうちの一隻は静岡所属の船でした。
小型船はクレーンでの撤去も可能でしょうが、少し大きな鋼鉄船は燃料の重油を抜いてから解体になる
のだろうと思いながら歩きました。
ミツワ製氷冷蔵社まで行きましたが、短期間で工場再開はとても出来る状態ではないと感じました。
ここから少し被災の状況を写真でご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


工場の壁は破れ、荷物もそのまま!

少々遅れて県営住宅まで戻ると、作業開始していました。
「遅れて申し訳ないです」
1階の部屋は3DKですが、キッチンはシンクまで泥、押し入れも泥、洋式トイレの中も泥、とにかく泥をひたすらスコップで土嚢袋に詰めては搬出の繰り返しです。
海水を含んだ土嚢は重く、土嚢の目から水が絞り出されてくるので運ぶのも大変です。

 
県営住宅での泥だし作業の様子

ガラス片等の危険物も混ざっているので注意が必要です。
土嚢袋は2班で100枚持って来たのですが足りない・・・
ボランティアリーダーに昼食前に追加をお願いしたのが到着。
全部で300あれば足りるだろう。

14時でほぼ完了です。
我が班長さんは、県営住宅のリーダー(役員)に時間のある限りになりますが、もう一部屋やりますと連絡。
隣の部屋もする事に。
最初の部屋には石灰を撒きました。
まずは畳や大型ごみの搬出からです。
この部屋は風通しが良かったのか泥が比較的乾いています。
総勢11名で終了時間に追われながらハイペースで実施しました。
何とか15時過ぎには終了する事が出来ました。

よくよく考えると今日はトイレに言ってないぞ!

汗で出てしまったようです。

正面玄関横の水道で使用した用具を洗い、
玄関の汚れを掃き、水で泥を流しました。
水がもったいないと思われますが、泥の匂いが凄い状態だったので・・・!


正面玄関の泥も綺麗に!

後でお聞きしたのですが、昨日からこの水道が復活したとの事でした。
県営住宅のリーダー(役員)さんに了承頂いて、中庭(駐車場)の土の所にひまわりの種を植えます。

 
中庭を耕してひまわりの種を植えています。

 

種を植えた後は水を・・・・って、バケツも無いし・・・
”ダッシュ隊員”がヘルメットに水を入れて散水しました。


ヘルメットで水をまきます。

ひまわりさん大きくなれよ!!

”め組JAPAN”の「SEED OF HOPE~希望の種から~プロジェクト」の一環として植えさせて頂きました。
内容は ここです。
http://maketheheaven.com/megumijapan/?page_id=1435

またまた今日も遅れて集合場所へ到着。

 

 

今日は石巻市立湊小学校で”め組JAPAN”のコンサートが開催されます。
”ダッシュ隊”全員湊小学校へ移動しました。
炊き出し班も山から下りて参加です。
約1時間の校庭から避難所になっている校舎に向かってのライブです。
教室から手を振っている人、校庭に出て椅子に座って聞かれている方もいらっしゃいました。
てんつくマンも来ていました。
歌で元気になってもらおうと言う意味が少し分かったような気がしました。

 

 

 


こいのぼりを持って遊ぶ子供

ここでも避難生活をされている方達と一緒にひまわりの種を植えます。
夏にはひまわりが咲くことを願って。
そして願いを込めて木箱にサイン等寄せ書きをしました。

 

 

ライブ終了後バスで専修大学で医療班を回収してベースキャンプへ戻りますが、今日で活動終了なので帰りにはコンビニへ。
今日のコンビニは道路の向かいにお酒の安売りショップが・・・・・
”ダッシュ隊員”は思い思いに店に突入し、大きな袋を持ってバスに戻ってきました。
ごくろうさまでした・・乾杯・・・その後はグーグー!

ベースキャンプに到着すると既に夕食の準備が完了していました。
(本当にありがたいです)
本日のメニューは玄米・野菜カレーです。
う~ん、カレーを箸で食べるの結構大変ですね!
満腹になりました。 ごちそうさまでした。
自然発生的に打ち上げが始まりました。

今回の感想を一人一人が話しましたが、初めてのボランティアの人も多く、
何が出来るの?
何かしなければ!
今しなければ!
とにかく来て良かった!

様々な感想はあれど、熱い気持ちは全員同じです。
来ればする事はあります。
自分の出来る範囲ですれば良いのです。
私はこの企画に参加出来た事に感謝です。

夜に我らのベースキャンプに”てんつくマン”が来訪。

 

ところで”てんつくマン”て何者?
簡単に紹介しま~す。
元は山崎邦正さんの相方だったそうで、渋谷で路上詩人をしていたようです。
今は、小豆島をベースに「MAKE THE HEAVEN」というNGOを立ち上げての活動です。
詳しくは”め組JAPAN”のホームページに記載されています。 ← リンクする

今回は何故石巻なのか、これからの復興について等を熱く語ってくれました。

石巻は地震発生で防災センターが壊れ、
津波の警戒放送が発信できなかったのです。
市役所・消防・警察等の方々が自らの危険を顧みず海岸へ向かって津波が来るので非難を呼び掛ける為に車で奔走したとの事です。
そして多くの方々が亡くなられ、行方不明になられました。
行政の方々が不在となったが為に、政府・自衛隊との連絡もままならず、
我々が行った湊小学校も地震発生後3日経っても支援物資すら来なかった状況だったとのです。
”てんつくマン”は3/18には石巻に入り準備を開始したそうです。

聞いていて、政府の動きが悪いのが良く分かります。
要請がないから動けない・動かない!

非常事態での動きはマニュアル通りには行かない事を理解していないようですね。
それをマニュアル通りにしようとする事に無理があるのです。

てんつくマンの話の内容を全て紹介しきれませんが、ダッシュ隊員の”りこちゃんの日記に詳しく紹介されています。⇒ (後で読んでください。(

1時間強の滞在でしたが、良い話を聞かせてもらいました。
「ありがとう、元気で、てんつくマン」
闇夜に消えて行く車に皆で手を振っていました。

夜な夜な24時を回る頃まで何箇所かでグループが出来て話が続いていました。
最後は世話人”たまさん”から
「明日は4時起床・6時出発です。この辺でお開きにしましょう」
と言われ各々シュラフに潜り込んで眠りにつきました。

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2011.05.03更新